会報34号 平成14年4月20日    綾部の文化財一覧表へ  綾部の文化財
視察研修に参加して  中上林 石原 悛治氏
 今回 いかるが民俗館で民俗、民具等の収集、保存、展示、活用の参考にするため、市外での事例研修、視察が12月2日行われ参加を致しました。
 行き先は兵庫県の金物の町三木市市立金物資料館篠山市篠山チルドレンズミュージアムの2ケ所でした。
 当日は午前8時に綾部資料館前を行政バスで出発、10時頃三木市立資料館に到着しました。
 資料館は三木城跡の一角に在り、昭和51年6月に篤志家からの3千万円の寄付を基に竣工した。鉄筋平屋建て、校倉様式の176平方メートルの建物です。此の特徴は資料前の北側に金物神社が祭られており、その前に金物の鍛練場があり、此で三木市金物古式鍛練技術保存会の会員さんが毎月第一日曜日午前10時より古式鍛練法による実技研修が行なわれており、(視察も此の日に設定)当日も7名の会員さんが、左官鏝の鍛練の実習をされており見学をしました。

古式鍛錬技術保存会による実演

 鍛練技術の保侍者が若い会員さんに、その秘伝を伝授されている様子を見て、非常に感銘を受けました。
 見学の後、資料館に入り、須賀館長様(女性)より説明を受けました。「三木金物三木市の歴史の主流であり市民の金物に寄せる関心と愛着心は極めて強いものがあり、しかし、金物産業も時代の要請につれ伝統的な手工業から機械による生産方式にと変わり、古来からの伝統的な製法伝統製品等は散逸のおそれがあり、これらの貴重な資料製品を収集、保存するために此の資料館が建設された等」主旨の説明かあり、続いて館内に展示してある三木伝統の大工道具、左官道具、作業工具、農機具、園芸用具等、多種多用の金物製品を見学しました。
 わが国屈指の金物特産地として、国内は言うに及ばず、世界にその優秀な製品を数多く供給していたことを改めて知りました。
 特に須賀館長さんが話の中で『伝統的な技法や製品は、そこの住民や関係者が関心を持ち意識して保存しなければ残して行けない』と話されたことが印象的でした。
 午前の視察が終り、『道の駅みき』まで戻りレストランで昼食とりました。此の道の駅も、金物展示館があり三木で生産されている大工用品園芸用品工具類等が数多く展示されており、即売もされていました。

 午後は第二の視察地、篠山市篠山チルドレンズミュージアムに行きました。
ここは平成10年まで多紀中学校として使用されていましたが統合により閉鎖され、その校舎を利用して出来た施設で『創造性豊かな人づくりと子供たちの生きる力を育む拠点』として平成13年7月に19億円の費用をかけ、日本で二番目にオープンしたのだそうです。この施設のめざすものは、
○新しい時代に向け子供と、子供の心をもつ大人か集う住民参加による、地域創造の拠点をつくる。
○全国に於ける廃校利用のモデルケースとする。
○2002年より始まる総合的な学習時間とリンクした体験型校外学習の研究、開発を行う。
○地理的特性を活かし広範な利用が可能な施設にする。
等の概要説明を職員さんから聞き施設内を見学しました。
子供グラフィティ棟、交流等、ワークショプ棟を見てまわりました。、外に体験シアター棟スタップ棟かまどワールド魔法の庭等ありましたが、時間の関係で見ることが出来ませんでした。
 此の施設は13名の職員さんと、外はボランティアの人達で運営されており、年間の利用者6万人を目標に取り組んでいると言う事でした。
研修予定の2ケ所が予定通り終り、初冬の夕暮れの早い篠山を後にしました。